Reconstruction Bureau by Borge Mogensen

Production: ihållande x quiet space tool and furniture
Origin: Sweden and Japan
Year: March 2023
Materials: Teak and Lauan
Size: Width1348mm Depth460mm Height1250mm

「Reconstruction ＝ 再構築」をコンセプトに製作をしたihållandeオリジナルアイテムです。

ビンテージ家具の仕入れをしていると、
「ダメージが大きく、修繕が困難なもの」「パーツだけが残っているもの」と出会う機会が頻繁にあります。
こういったアイテムはそのままでは再利用が難しい為、放置されたり処分されてしまうことが殆どです。
そこでイホランデでは出来る限りヴィンテージパーツを活かし、家具の”再構築”が出来ないかと考えました。

「利用価値がなく処分されてしまうものにデザインを加え、新しい価値を生み出す」

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2019年にスタートしたこの再構築家具プロジェクトも第5弾となり、

今回もquiet space tool and furnitureとのコラボレーションです。

僕が普段行なっているヴィンテージ家具の”修繕”はオリジナルに出来る限り近づけ、
違和感の無いように復元することを目指しています。
ただ、上でも述べたようにダメージが激しいものやパーツがない物の場合、修繕に時間と労力、そして費用が掛かり、
修繕を行っても満足のいく仕上がりにならないことが多々あります。

そこで、修繕という形では無く新しい価値観で手を加え、新しい作品に作り変える再構築を思いつきました。

本来は一緒にならないような素材を組み合わせ、いい意味での違和感を作り出し、その違和感も美しさとして成立させてしまおうという挑戦的なプロジェクトです。

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今回はBorge Mogensen(ボーエ・モーエンセン）がスウェーデンのKarl Andersson & Sönerのためにデザインをしたビューロパーツ(上段)を使った作品です。

仕入れた際、左側の背板や中央仕切り板には無数の配線穴が開けられ、底にも連結に使っていたと思われる穴が空いていました。
もちろん連結する家具もなく、このパーツだけでは使い道がない状態でした。

まずビューロパーツの片側の背板をメラミン合板に交換しました。
この白に近いライトグレーが背面にくることで、ビューロを開けた時の表情が垢抜けて大成功でした。
また、底面の穴は連結用に残し、M8真鍮ボルトで左右2箇所下段収納と連結することにしました。

ビューロパーツを乗せるための下段収納ボックスは、
Borge Mogensenのキャビネットのサイズを参照しラワンベニヤで新しく製作しました。
赤味のあるとても綺麗な木目のラワンベニヤで今後の経年変化も楽しみです。
（ピンク味のあるツヤツヤっとしたラワンが本当に綺麗です。是非直接見て頂きたい！）

引き違い戸はビューロパーツの背面と同様、ライトグレーのメラミンを貼り合わせました。
チーク材だけだとどうしても重くなりがちですが、ライトグレーが入るとこんなにもモダンでスタイリッシュになります。

内部は可動棚が左右2枚づつあります。
奥行きもあるので収納力抜群です。

チーク×ラワン×ライトグレー
今回のReconstructionも唯一無二の魅力的な作品に仕上がりました。

すごく好きです。

詳細寸法：
上段　幅左右640mm 奥行き330mm 高さ525mm
デスクスペース 幅1300mm 奥行き535 天板高さ700mm
下段 幅左右640mm 奥行き400mm 高さ上から250mm,250mm(中央位置）
棚板は50mm間隔で3段階可動します。

木部の仕上げはクリアラッカー塗装です。

＊こちらは一点物になります。