Carl Malmsten
“Capella” Glass Cabinet in Oak

Designer: Carl Malmsten（1888-1972）
Manufacture: Möbel Komponerad AV
Origin: Sweden
Material: Oak
Period: 1960s~
Size: Width1000mm Depth550mm Height1800mm

スウェーデンを代表する家具デザイナーCarl Malmsten（カール・マルムステン）がデザインしたガラス扉付きのコーナーキャビネットです。

Carl Malmstenはスウェーデンで最も有名なデザイナーのひとりで、1936年に国王から「教授」の称号を授与されています。
マルムステンは自分の手を動かし仕事をする事を好み、自身も大工経験があり、スウェーデンの伝統的な木工の知識や職人技を支持していました。

また、マルムステンは手工芸に熱心な教育者でもあり、1930年にCarl Malmsten Furniture Studiesを開設(現在はLinköping大学の独立した学部になっています)、1957年にはエーランド島にCapellagården(カペラゴーデン)を設立するなど、スウェーデンの芸術教育にも大変貢献した人物です。

マルムステンはデザインについて、【すべてのエッジを丸くする必要がある】という考えを持っていたようです。
【自然界には鋭いエッジや角は無く、人は鋭い角に棘を刺される事を好まない】という理論に基づいたもので、
見たり触れやすいよう使い手への配慮を大切にしていました。

また、「家具は単に座ったり、朝食を置いたりするための道具ではない」とも言っています。
家具は感情や特徴を表現するものでなければならず、それが家具の名前にも表れています。
彼の作品に向きあい想像してみると、彼が家具に込めたメッセージを理解できるかもしれません。

今回のコーナーキャビネットは天板や背面などの広い平面は突き板を使用しておりますが、
無垢のオーク材をふんだんに使い製作された贅沢なキャビネットです。

実際に家具に触れ隅々まで観察してみると、
完成度の高さ、造りの丁寧さは他の家具とは一線を画しているように思います。

収納は上下に分かれており、
上段は食器などをディスプレイするのに最適なガラス扉になっています。
内部には3段のガラス棚が備わり、それぞれ65mm間隔で可動します。
下段は装飾性の高い框扉で、内部はオーク突き板の棚板が2枚備わっています。
こちらも65mm間隔で可動します。

扉の可動部に付けられた真鍮製の丁番も、主張しすぎず上品で程よいアクセントになっています。
この丁番の取り付け部も一切の隙間なく木部に埋め込まれており、加工技術の高さを伺い知ることが出来ます。
先日イホランデに立ち寄った家具職人のミムラさんも、キーセットの埋め込み部分の細やかさに感動していました。

そして上記でも述べたように、全ての角が綺麗に丸みを付けられています。
ただ、その丸みの程度も全てが同じ調子では無く、メリハリのある仕上げ方をしています。
特にガラス扉の上辺（山形に加工された部分）の湾曲具合と角のアールの滑らかさには本当に惚れ惚れします。

また、ほとんどの家具は側面には合板を使用することが多いため、側面裏側の小口がピン角でザラザラとした質感のままというケースが多いですが、こちらの作品はしっかり丸みをつけて手を掛けても棘が刺さるようなことはありません。(写真あり)
これは正面全体を無垢で仕上げているからこそ出来る加工です。

ずっと眺めていたくなる、まさに芸術作品です。
是非店頭でご覧下さい。

詳細寸法：
内部(最も広い箇所) 幅960mm 奥行き465 棚は全て65mm間隔で可動します。
壁に沿った奥行き 約720mm

【Condition】
特に目立った傷や汚れは無く、大変綺麗な状態です。
ここまで状態の良いものは希少です。

【送料について】
家財便Eランクが適応されます。
(自社配送エリアの場合は、安全のため自社でお届けする場合がございます。送料の変動はありません。)

【取り置きについて】
実際にご来店頂き商品をご確認頂いたお客様に限り、1週間のお取り置きが可能です。
ご来店前のメールやお電話でのお取り置き、ご予約は承っておりません。
何卒ご了承下さいませ。

・当店の取扱商品は製造から数十年経過したヴィンテージ家具が中心となります。
・写真では表現が難しい細かい傷や汚れなどがある場合もございます。ご了承下さいませ。
・ヴィンテージの風合いを活かした修繕、仕上げを行なっている為、商品によっては日々気を使って頂くことや定期的なメンテナンスが必要な商品もございます。