Takashi Kinjo Exhibition 2018.12/1-12/9

Takashi Kinjo Exhibition
at ihållande

2018.12.1 Sat ~ 12.9 Sun / close 12.5 Wed

木工作家 金城貴史さんの作品展を開催いたします。

金城さんは、岐阜県中津川市で木と漆で匙やフォークを製作されています。
紙やすりでの研磨はせず、刃物にて最後まで削り上げた匙は造形的に大変美しく、
それに加え使いやすさと耐久性を備えた「永く使える美しい匙」を追求されています。

A work exhibition by Takashi Kinjo, a woodworking artist.

He is making spoon and fork with wood and Japanese lacquer/urushi in Nakatsugawa City, Gifu Prefecture.
It is an artistic work that shaved with only knife until the end.
Not only beauty in the shape but also he is pursuing a spoon that can be used for a long time with ease of use and durability.

ihållandeの理念でもある「持続」「永続」にも通じる、美しく、そして永く使える金城さんの匙を是非この機会にご覧ください。作品はすべてご購入頂けます。

12月1日(土) と 2日(日)は、金城さんも在廊致します。
展示期間中も通常のヴィンテージ商品は販売しております。併せてご覧下さいませ。


■金城さんの工房■

岐阜県中津川駅から車で20分ほど、木曽川を超えた集落に金城さんの自宅兼工房があります。

兵庫生まれ沖縄育ちの金城さんがこの場所を選んだ理由は
木工を学んだ上松技術専門校からもさほど遠くはなく、理想にぴったりの物件だったからだそうです。

工房入り口の”木の匙”の看板。

庭にカモシカが現れることもあるそうです。

倉庫脇に並んだ丸太や薪。
丸太のまま置いておくと腐ってしまうため、薪にして保管しているそうです。
ただ、今現在薪ストーブはないそうです笑

工房の中を案内して頂き、製作の工程を見学しました。

金城さんの匙は、主に「イタヤカエデ」と「ヤマザクラ」の2種類の材料を使うそうです。
机の上に並んだいくつもの匙の型を使い、適当な大きさにカットした板に型を描きます。

描いた型に添い、バンドソーで匙の大枠を切り出します。

その後、糸ノコ盤で厚みをカットします。
写真にはありませんが、木目とは異なる”木の繊維”の方向を確認し表裏を決めます。
繊維の方向は口に入れた時の滑らかさや耐久性に影響するそうです。

あとは手作業のみで削っていきます。
まずは、カーブの付いた鑿で匙の窪みを掘っていきます。

匙の窪み部分を完全に仕上げた後、縁・裏・柄の整形・仕上げの作業に移行します。

荒削りですが、大まかなに形が出来た状態です。

南京鉋で匙の裏の部分を削っていきます。
特に口に入る部分は、より慎重に仕上げていきます。
目と手触りで削り具合を確認しながら進めます。

最後の工程で小刀を使い曲面を作っていきます。
ほんの薄皮を削る作業のため、繊細で高い技術が必要になります。
非常に細かい”点”で曲面をつくるため、陰影がとても綺麗に出ます。

仕上がった匙。
最後まで紙やすりは使わず、刃物だけで仕上げています。

仕上げに漆をぬり、自作の室にいれ数日乾燥させます。

5〜6回ほど塗りを繰り返すそうです。
乾燥が終わり、美しい艶の出た匙。

仕上がった蓮華



【工房の中の様子】

壁には、デザインの参考にした古い匙やフォークが飾られています。

蓮華の参考にしたという室町時代の匙。

金城さんの作業椅子。
天板縁には、同じ中津川で活動する漆絵作家の瀬尾誠さんが施したという装飾がされています。

天然の研石。他にも様々な砥石がありました。
4、5本の匙を削るたびに刃物を研ぐそうです。
作品の良し悪しは刃物の研ぎ具合に大きく影響されるそうで、最も重要な作業とのこと。

綺麗に整列された鑿や鉋。


■個展の様子■