Cruciform Stool
Design: ihållande
Year: May 2024
Size: φ300mm Height420mm
Material: Larch Plywood and Linoleum
特注でデザイン・製作をしたスツールです。
前回の本棚同様、ヤシマ工業株式会社様の本社ビル内のライブラリースペース【回段文庫】の為に製作しました。
職人さんの工房に余っていた幅310mmのラーチ合板の端材を活用しています。
この端材を出来るだけ無駄なく使える最小限のデザインにしたいと考え、
スウェーデンの家具デザイナーAxel Einar Hjorth(1888-1959)アクセル・アイナー・ヨースが1932年に発表した”Lovö”シリーズのサイドテーブルに着想を得ました。
21mmのラーチ合板を2枚貼り合わせ、積層の美しさをより強調しました。
直径300mmの天板も工房で当て木に使っていたベニヤをそのまま使用し、
十字形に組み合わせたベースの上に乗せています。
ラーチ合板は310mm幅のまま使用しているので天板から5mmずつ外に飛び出ていますが、
これも特徴的でイホランデっぽい仕上がりになりました。
*小ロットの製作は承っておりません。
【回段文庫】
ヤシマ工業株式会社様の本社ビル内(東京都中野区)、1階から地下1階の階段エリアに新たに設けられたライブラリースペースです。
接続と循環をコンセプトとし、本を通じて新しい「出会い」と「つながり」を生むコミュニティ空間を目指した、
ビル利用者全員が使用できるライブラリーです。
ヤシマ工業さんは1804年に柿渋問屋からスタートした創業200年を超える「建物総合改修」カンパニーです。
「壊さないことへの挑戦」をビジョンに掲げ、使えるものはできるだけ壊さず、長く大切に使っていくという姿勢は、
イホランデの再構築家具プロジェクトに通ずるところがあります。